オーストラリアでセラピスト留学④ 学生ビザとアルバイト〜ジャパレスかローカルジョブか〜マッサージサロンとホテルスパ
今回は、セラピストのシドニーでのアルバイト事情について。
といっても、2015～2017年当時の話なので、
今とはだいぶ事情も変わっているかと思いますが…
オーストラリアの留学生ビザは、
2週間で40時間までの就労が許されています。
これがすごく重要。
家賃や生活コストが高いシドニーでは、
アルバイト無しで生活していくのは、なかなか大変なのです。
1時間17豪ドルくらいでしたでしょうか。
休日祝日には、倍のお給料になります。
ただこれは、ローカルジョブと呼ばれる、
オーストラリア人も働くバイト先の話。
ネイティブがライバルですから、
留学生がローカルの仕事に就くのは一苦労です。
まずはジャパレスと呼ばれる日本食レストラン等で
働く人が多いのではないでしょうか。
日本人向けのコミュニティ紙やサイトもあるので、
働き口を探すのはそう難しくありません。
色々と面白い求人も出ていて、
私は単発で、カーナビ用の日本語の発音サンプリングをしたことがあります。
1時間テキストを読み上げて、70豪ドルくらいでしたでしょうか。
韓国人の友人にうらやましがられました。
「昭和の男性アイドル3人組のストリートパフォーマンスの観客」
テレビ番組制作会社が募集していた、そんな求人も見かけたこともあります。
あいにく学校で参加はできませんでしたが。。。
帰国してから、それだと思われる番組をたまたま観ました。
ここまでが一般的なお話。
私が通っていたのはマッサージの専門学校だったので、
多くの人がマッサージセラピストとして働ける場所を探していました。
ほとんどが歩合制で、ジャパレスより稼げる可能性が高く、
そして何より勉強になる。
マッサージスチューデントにとって、
できるだけたくさんのお客様の身体に触らせていただけるのは、
一番の研鑽になります。
表情のかわいいおもちゃの模型
（マッサージの授業ではちゃんとした骨格模型を使います）
以前にも書いたことがありますが、
シドニーにはマッサージ屋が溢れています。
怪しげなところから、お医者さんと提携しているようなクリニックまで。
こちらがプロ意識を持って働ける客層かどうかも、すごく重要です。
私はラッキーなことに、住んでいたシェアルームから徒歩で通える
マッサージサロンで働けることになりました。
オーナーは日本人贔屓の中国人で、地元の人に愛されている、
すごく忙しいお店でした。
治安の良い高級住宅地だったので、お金持ちのオージーのお客さんが多く、
チップ制のないオーストラリアですが、チップも結構いただきました。
学校がホリデー中は、時間に制限なく働けたので、
日本で働いていた時のお給料を超えたことも。
そしてネイティブのお客様との会話が増え、
英語の勉強にもなりました。
ローカルで、
保険適用でRemedial Massage を受けたい、
治してほしい慢性疾患がある、
そういったお客様への施術の技術を磨き、
そしていかにリピーターになってもらうかの修行ができました。
もうひとつ、短期間ですが、友達の勤め先を紹介してもらい、
シドニー市内の5つ星ホテルのスパでも働きました。
クルーズ船に乗るために、ホテルスパでの経験もしておきたかったのです。
ホテルスパは、さすが設備がきれいで、雰囲気にもこだわりがあり、
スパとして、ホテルとして、ルールもたくさんありました。
ボスは上昇志向の強いタイ人女性。
そのルールと彼女との付き合い方、
オージーだけではない多国籍の客層、
リラクゼーションと特別感を重視する技術面、
カップルマッサージやラップの施術方法、
メニューのアップグレードの勧め方、
このスパでの経験が、船でも役に立ちました。
マッサージスチューデントがマッサージ関係のバイトをする利点として、
バイト先での疑問を、学校の先生に質問・相談できるということがあります。
こんな症状の時はどういう施術をすればいいのか、
こういう反応をされた時にはどう対処すればいいのか、
私も先生に尋ねる中で、より授業の理解が深まりました。
クラスメートの中には、早々に自分のサロンを開くオージーや、
自分で出張マッサージを始める留学生もいました。
(当時の私の学校は、3か月でCertⅣというコースが一旦終わる形で、
リラクゼーションマッサージの資格がもらえたのです)
忙しかったですが、楽しかった思い出ばかりです。
ここには書くのをはばかられる、バイト先での面白いエピソードや
あるある話もたくさんあります。
詳しい方が読んだら、あれ？と思うような、私が端折った部分や、
マッサージ業界の裏話とかお給料のこととか、
もっと詳細に書きたい気持ちもあるのですが。。。
ご興味のある方は、個別でお尋ねください。笑
